人は誰でも、年を重ねるごとに、年齢による精神の変化を感じます。 月日を経るほど、自分の歩いてきた後ろの道は長くなりますから、必然的に、自分の変化や成長の過程を振り返って俯瞰できます。 世間一般的によく言われる「(年を重ねて)丸くなった」とか「(若い頃は)尖っていた」とか。 もちろん個人個人異なりますが、広く見れば一般的な傾向というのは存在するように思います。 精神の変化=脳や身体の変化なのでしょうね。 さて、占星学では、人の年齢域を10天体で見ます。
0~7歳頃 月 ※主観ですが境目の時期は厳密ではなく、移行含め1年前後の幅があるように思います。 例えば、占星学では8歳~15歳頃までは、その人の水星星座の質が前面に出やすいと言われています。水星は、知の星座です。 脳科学においても、7~8歳が言語脳完成期で、15歳の大人脳完成期まで、もっとも脳がよくなるゴールデンエイジ(9~11歳)など知を伸ばす時期です。(参考文献:「母脳」ほか黒川伊保子先生の著書) 16歳~25歳頃は、金星星座の質が出やすい時期ですが、金星は愛と美と音楽の星。 ホルモンバランス的にも、またいつの時代にも、「お年頃」で恋愛がメインテーマになりやすい時期なのは言わずもがなです。 このように、各年齢域に顕著に育まれる、あるいは深まってくる質があります。 年齢を重ねるほどに、「★体験済み天体」は増えるので、その人に奥行きをもたらします。 もちろん、その年齢にならないと理解できない体験できないという事ではなく、例えば出生時、月に土星が重なっている方は、人生の早いうちに土星の質を知っていたりします。 けれどやはり、その天体年齢域になってくると、深い実感として自分の実になる、といった感じです。 いくら優秀な新入社員であっても、すぐに管理職や役員職を任せることができないのと同じで、こればかりは“時の贈り物”“年輪”がものを言います。 ●年を重ねるとは、「★体験済み天体」が増えること。 それは、数色の原色カラーだったものが、だんだんと境目のグラデーションが増え、何百色、何千色と増えるようなものです。 大好きな本『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』(森下典子さん著)には、茶道を先生から習う、20代の頃の著者のお話が下記のように綴られています。 「毎年、四月の上旬にはちゃんと桜が満開になり、六月半ばころから約束どおり雨が降り出す。そんな当たり前のことに、三十歳近くになって気づき愕然とした。前は、季節には、“暑い季節”と“寒い季節”の二種類しかなかった。それがどんどん細かくなっていった。」(転載以上) 占星学で言えば、「★体験済み天体」が増えることによって、受け取るギフトが増えるのです。 さて、各年齢域ごとの★メインギフトを綴らせて頂きます。年を重ねるほどに、ギフトの 数が増えていきます。
●8~15歳頃 水星期
●16~25歳頃 金星期
●26~35歳頃 太陽期
●36~45歳頃 火星期
●46~55歳頃 木星期
●56歳頃以降 土星期
●70歳頃以降 天王星期
●84歳頃以降 海王星期
人生の、真の始まりは56歳から?土星と脳科学のシンクロニシティ(2021年12月号) https://www.angeliclovers.com/saturn56.html 人生100年時代。私たちは、先人が受け取っていた以上のギフトを受け取る時代に生きているのでしょうね。 (以上です) |