「種まきの季節 おひつじ座」
春分 3月21日頃
春分は農業において種まきの時期です。
どこからか沈丁花が香り、早いところでは桜も咲き始め、気温が上がっていき、オオイヌノフグリや元気な黄色の水仙が咲くと、
多くの人が「はじまり」の季節を感じるのではないでしょうか。
植物が芽吹く時期。自然界が新たに生まれ変わる季節ですが、
12星座の輪廻のトップバッター、おひつじ座もまた 人間の一生で喩えたら、オギャーとこの世に生まれ出た勢いをあらわします。
真っ白なキャンバス。360度の可能性。
長い冬の後にまた春がやってくると、
人は「また、はじめよう」と新たな希望が湧いてきます。
脳科学において、すべての脳に共通の感性傾向として、絶望の後には、希望が訪れる、というものがあるそうです。
自然界もまた、冬の後には春がやってくる。
おひつじ座のエネルギーは、常に「また、はじめよう」ですから、結果として沢山の新しいものに飛び込むことができますし、新規開拓を得意とします。
環境が変わることで、何度でも生まれ変わることができる。
春が希望の象徴なのは、自然界が新しく芽吹き、またここから新たな成長、旅が始まるからです。
新しく芽吹くとは、手探りであること。
おひつじ座は、常に未知のものに挑戦するエネルギーがありますが「前例がないなら、つくればいい」という潔さをもあらわします。
固定概念にとらわれず、常に前を向くエネルギー。
又、冬眠していた動物が目覚め、オタマジャクシの卵を見かけるのもこの時期。
おひつじ座は、目覚めのエネルギーです。
目覚めとは、「今!(おひつじ座の場合、思い立ったが吉日)」。
やるべきことや幸せを先延ばしにしないエネルギーなのです。
そして、周りにとらわれず、失敗をおそれない、とびこむ力。
それはきっと、巡りくる春に象徴されるように、心は何度でも生まれ変わることができる、
「また新しくはじめることができる」という希望の質が、おひつじ座そのものだからかもしれません。
おひつじ座シーズン(春分から翌月の穀雨前日まで)は、
過去を切り離して、「今ここの自分から」
新しい希望や望みを種まきしてみると、よいかもしれません。
種まきにふさわしい季節ですから・・・。
じっとしているのが勿体ないほど、自然界がうずうずと
動き始める時期、動きたくなる時期。
おひつじ座の、じっとしていられない、止まることを好まないエネルギーは
芽吹きのエネルギーなのだと、毎年この時期、気づかされます。