「落ち着く季節 おとめ座」
処暑 8月23日頃
9/1現在、トランジットの太陽は、おとめ座を通過中。
毎年処暑(8/23頃)から秋分(9/23頃)まで、太陽はおとめ座を通過します。
毎年お盆明けは、盛夏を過ぎたのを感じます。
日差しはまだ強いけれど、
7月頃のようなピーク時の暑さに比べると、太陽の光も少し和らいでいるような。
お盆頃には、
ご先祖様のメッセンジャーという説もある、ハグロトンボが飛びます。
8/19頃、朝に涼しい風が吹いていました。
朝お会いしたご近所さんが「秋の風ね!」と。
ふと、お盆過ぎは、太陽はしし座の最終グループを通過中の時期だなと思い出しました。
8月下旬頃から、夜は「リーン リーン」という鈴虫の音に気づくのですが、この音色がまるで、托鉢のお坊さんがいらしたのかと思うほど、鈴の音そのもの。
早い年だと、近くの里山では栗が落ち始めます。
夏の終わり。プールを片づけたり新学期の準備をしたりしていると、まるで
夢から醒めたような気持ちになるのは、大人になった今でも変わりません。
真夏の夢から醒めて、非日常から日常に帰ってきたような感覚。
暑さ(熱さ)から、涼しさ(落ち着き)へ。
この感覚こそ、非日常の星座であるしし座から、
現実的日常の些末なことさえも重んじる、おとめ座への移行です。
しし座で非日常やドラマティックを楽しんだ反動で、
一転しておとめ座は控えめな表現となり、
目に見える現実の、それも小さな現実にさえ重きを置きます。
「今ここ」「目の前の現実」に落ち着くのです。
長い夏休みを満喫した子ども達が、新学期に現実に引き戻されるような感覚と似ているかもしれません。けれどそれはポジティブな引き戻しです。
おとめ座は、全体の歯車の1つとしての役割を尊びます。
どんな小さな歯車も、1つのネジが欠けたら回らない。
楽しみや喜びで満たされた一部が集まって全体を作ったら、
それは最高のものができる。
しし座の遊び、喜び、創造性といった土台あっての、
健やかなおとめ座なのです。
夏から秋への移行期は、
太陽の強さが和らぐかのように、派手やかさから控えめへ。
個(しし座)が思いきり楽しんだ後に、
全体への奉仕に向かうエネルギーがおとめ座です。
それはやがて、実りの秋(秋分、てんびん座)を迎えることに繋がります。