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土星からの贈り物 ~時間をかけたものは、簡単にはこわれない~(2003年執筆) 西洋占星学では、土星は古くから、試練を表す星と解釈されています。 ホロスコープでその人の土星のある場所はその人の「苦手に感じる分野」「他より慎重になってしまう分野」 「石橋を叩いて渡る様に、時間をかけて克服する分野」といわれています。 勿論、他の惑星との角度やホロスコープ全体の惑星の配置によって色々な要素がミックスされてくるので 一概には言い切れませんが、健康の部屋に土星がある方は、健康の大切さを学ぶ経験をされていて、 健康上の問題に人一倍敏感で様々な医療に詳しかったり、自己表現をあらわす星座に土星のある方は 若い頃はとても恥ずかしがり屋さんで人前に出るのが極度に恐かったり、学問の部屋に土星のある方は 何かを学ぶのにも人一倍の時間を要したりされる様です。 実際自分自身のホロスコープを見ても、土星の位置している部屋や星座のあらわす分野は 「普通は簡単にできてもいいハズなのにナゼカ不安や恐れで、慎重になってしまう」分野でした。 ホロスコープを拝見したお客様方からのフィードバックでも 「うーんその分野(その方の土星の位置している場所の分野)は試練に感じて、必要以上に難しく 考えちゃうんだよね。楽天的に気軽に考えられないっていうか、極度に計算が働いてしまうというか。」 とおっしゃる方が多かったのです。そういう事からも、土星はその人の苦手意識を表す天体ともいわれ、 大昔は凶星とされていたというのも分かる気がする、と思っていました。 けれどあるとき、 私が学んだカラーの先生であり、アストロロジーでも20年以上のキャリアを持つ素敵な方が、 「慎重になってしまう分野、苦手に感じる分野というのは、 “誰よりも真剣に向き合ってきました”という分野なのよ」 と言葉を下さった時、そのメッセージが私の心に深く響き、 占星術での土星を理解する上で大きな鍵となったのです。 土星のキーワードは「時間」と一般にはいわれています。 それは「慎重さ」「時間をかけて克服できるもの」「時間をかけてつくりあげるもの」 そして私は“時間をかけたものは、簡単にはこわれない”というギフトであると受け取っています。 時間をかけた分、土星という文字どおり「土台」と「基盤」ができるからです。 実際、年を重ねるにつれ土星のある分野はその人の中の「しっかりした基盤のある分野」 になっていくので、学問や教師の部屋に土星のある友人は、時間をかけて吸収した知識が しっかり自分の血肉になっている事から教師や講師の仕事で活躍されていたり、 健康の部屋に土星がある友人は、御自身の体験を通して健康の大切さを人一倍知っていらっしゃる ので、予防医学や代替医療等の仕事で多くの方々の健康や癒しに貢献されています。 又、人間関係の部屋に土星がある方は、若い頃は人間関係が苦手だったとしても、年を重ねるに連れて 人間関係の達人となり、中にはカウンセラーとして活躍されている方もいます。 自己表現の星座に土星がある著名人では、自己表現のマスターであるチャーリー・チャップリン氏もいます。 人間関係でも、仕事でも、時間をかけて真剣に作りあげたものはちょっとやそっとでは、崩れないものです。 人よりも歩みが遅いと感じたり、人一倍苦手だと思っていたものの後ろに“時間がかかったからこそ” 又は“真剣に向き合ってきたからこそ”得る事のできる、大きなギフトや才能があるのかもしれませんね。 実は自分の土星の分野が仕事になっている私。どうやら試練の星の後ろには、大きな宝物があった様です。 |
試練の理由 ~才能を磨くための砥石~(当社メルマガ2011年5月号より) 昨年2009年10月末、天を運行中の土星がてんびん座に入りました。 てんびん座に入室してからも、 おとめ座に逆行したりしていたのですが、2010年5月末順行に戻り、 2010年7月22日頃から又てんびん座に入室しました。ということで、 前置きが長くなりましたが、現在~今後2012年秋頃まで土星はてんびん座を通過します。 占星術の輪廻のスタートである、おひつじ座に土星が入室したのは 1996年4月7日夕方(東京においては)。 そして、おひつじ座からはじまっておうし、ふたご、かに、しし、おとめと前半の 星座を約14年半かけて回ってきました。 そしてこのあと後半星座のてんびん、さそり、いて、やぎ、みずがめ、うおを また約14年半かけて回っていきます。 話が長くなりましたが、つまり、土星が輪廻のスタートからほぼ半周しましたよ ということです。みなさん、14年半前に何か種まきされたことってありませんでしたか? 私自身の体験なのですが、いまやっているお仕事や、自分の中で叶ったなあと思うことは 14年前に種を蒔いたことでした。すぐ叶うはずもないこと、しかもどちらかといえば 「叶うのだろうか」と不安でいっぱいで、試練に感じていたことでした。 でも、それが叶ったり形になったりしたのがおよそ14年後であることに気づいたとき、 時間の尊さを感じました。 当時は10代の終りだから、若さゆえにせっかちですぐに叶えたく、時間がかかることは 辛く感じていたけれど、年を重ねてようやく、時間をかけたからこそ風化しないものがある。 時の試練を超えてきたものはやはり根強い。と気づきました。 土星のあらわす事物に「石」「時間」があります。先人達が石に何かを刻んできたのも 石は風化しないから。土星もこのようなギフトがあるのです。 星の言語シリーズ「土星」でも書きましたが 時間をかけて手に入れたものは、ちょっとやそっとじゃくずれないものなのですよね。 あと、土星が示す試練というのは、試練というよりも 「時間をかけて磨いていく才能」であり、土星は原石を磨く砥石の役割をするように思います。 では、なぜ土星という砥石が登場して、人の才能を磨こうとするかという理由は、 その才能および、成長したその人を待っている人たちが未来にいるからなのです。 そして土星はおよそ29年かけて達成するギフトをあらわします。 土星が半周したということは、折り返し地点に来たということ。今後14年は、 自分が少しでも培ってきたものを、より地に根付かせる時期なのだと感じる最近です。 |
土星の愛“時を越えてわかる愛”(2011年執筆) 占星術において、その昔は土星は試練の星といわれてきました。 しかし同時に時間をかけて達成する才能をも示します。 そして土星が愛情面にからむと、甘えたり激しく燃え上がったりするというよりは ストイックなエネルギー、厳しさ、形で表現する愛などになるといわれています。 (ただし、年を重ねるごとに温かくなっていき、 土星の形式的な愛はむしろ基盤のしっかりした愛などにつながります) あるいは食べ物でたとえたら土星は漬物ですから、金星(若い女性を示す天体でもある)の 示すスイーツや月(母や妻を示す天体でもある)の示す牛乳などに比べたら、 やはり土星は年配のイメージ、おじいちゃん、おばあちゃんのイメージです。 さて、本題です。 震災後、次のニュースを読んだときに私は土星の愛のさらに深い意味について気づかされました。 ★「東日本大震災 巨大防潮堤、村を守った 岩手・普代」 (産経新聞 4月27日(水)7時56分配信) 東日本大震災による津波で壊滅的な被害を受けた三陸沿岸にあって、岩手県普代(ふだい)村は 死者ゼロ、行方不明者1人にとどまった。被害を食い止めたのは、かつて猛反対を受けながらも 村長が造った高さ15・5メートルの防潮堤と水門。 そして震災当日の消防士の献身的な行動だった。(中略) 普代村は明治29年と昭和8年の大津波で計439人の犠牲者を出した。 昭和40~50年代に普代村の村長を務めた故・和村幸得さんは防災対策に力を入れ、 同42年、漁港と集落の間に防潮堤を、 同59年には村を流れる普代川の河口から600メートルの場所に水門を完成させた。 2つの工事の総工費は約36億円。人口約3千人の村には巨額の出費で、15メートルを超える 高さの必要性が疑問視されたが、和村さんは「明治29年の大津波は高さ15メートルあった」 という言い伝えに基づき、譲らなかったという。(以上転載) 又、別の村では「この下に家を建てるな」という先人ののこした石碑の教えをまもり大難を 逃れたというニュース★「此処より下に家建てるな・・・先人の石碑、集落救う」もありました。 (読売新聞3月30日(水)07時22分配信) 余談ですが、石碑、風化しない石は土星のあらわす事物です。 上記のニュースを読んだときに、土星のエネルギーの愛を感じました。 土星の愛は、時間的にはすぐにはわかりにくいのです。 若い頃には年輩の方の助言が時に厳しく聞こえるのと同じで。 ●けれど土星の愛は“歴史が評価する”愛です。時間が経つにつれて、 「あのときの言葉は子孫のためを思っていたものだ」と気付くのです。 または、自分が大人になったり親になったりしたときにようやくわかる愛。 恋愛でいえば「雨降って地固まる」あるいは「すぐに熱したものは冷めやすいけれど、 じっくり時間をかけて煮込んだものはなかなか冷めない」 「一緒に何かを乗り越えることで二人の歴史が作られていく」のが土星の愛なでしょう。 土星は「時間」「歴史」をあらわす星です。土星の愛は“時を越えてわかる愛” そして、時間をかけた分だけ、ゆるぎない基盤が作られるというギフトがあるのです。 現在天を運行する土星はてんびん座に位置しており、2012年10月頃まで パートナーシップをあらわすてんびん座に位置しています。 この時期とくに、パートナーシップに関して恒久的な、長きにわたる 宝物に、いつにも増して気づきやすい時期かもしれません。 (以上です) |
惑星の影響をギフトにするワンポイントメッセージ ~土星編~(当社メルマガ2013年2月号より) 現在天を運行中の土星は昨年10月からさそり座に位置しています。 この配置は2015年頃まで続きます。 この間に、少なからず土星の影響を受けやすいと考えられるのは さそり座、おうし座、しし座、みずがめ座に天体がある方です。 さそり座を例にとって書きますネ。 たとえば、さそり座に太陽がある方は「社会生活、社会に打ち出す自分の顔」 に関して、ギフトがあるかもしれません。たとえば、資格を取ることになったり。 年配の方が仕事の師となったり。 さそり座に月がある方は、プライベートや健康面でギフトがあるかもしれません。 健康のために食生活を見直したり。 さそり座に金星がある方は、金運や趣味、愛情面でギフトがあるかもしれません。 お金の流れや数字をきっちり把握したり。和のものが好きになったり。 なので一概にどういったギフト影響が考えられるというのは個人個人異なるので ここでは正確にはいえないのですが、 土星のギフトはとても有益なものなので、それをギフトにする鍵を書きますネ。 簡単なものだけ書きました。いずれかを大事にすることは 土星のエネルギーをギフトにするツール&アクションになると思います。 ●土星のエネルギーをギフトにしたいときのツール&アクション ★歴史を学ぶ(土星の場合、その人の土台=生まれた国の歴史) ★地道なダイエットやデトックス、掃除(余分なものを取り除くのが土星) ★時の試練に打ち勝ってきた本物に触れる ★伝統に触れる(神社参りなども含む) ★親孝行(親や祖父母に感謝する、ご先祖さまに感謝する) ★お気に入りの時計(掛け時計でもなんでも)を見つける ★アースカラー、とくにブラウンは土星の色。ここにピンクをあわせると、伝統を楽しめるかも。 ★コンサバテイストの洋服や和服を楽しむ ★近道しようとしない(近道が一番遠い、は土星の法則) ★地道さ(基礎を学ぶ、初心に戻る) ★伝統食を通じて先人の知恵を学ぶ ちなみに上記のものは、年を重ねるにつれて多くの方々が発揮されているものです。 つまり、土星は年を重ねるごとに価値のわかるエネルギーとでもいうかもしれません。 土星は私たちの責任感や忍耐力、慎重さをつかさどります。 そういったものを培ってきた人々にとって、土星はラッキースターです。 一発屋ではない成功や、地位、信頼、しっかりとした土台ができるのですから。 もちろん、土星が極端に働きすぎるとストイックで人生を楽しむ余裕がなくなってしまうかもしれません。 そんなときは、 一緒に金星アイテム(ローズ、甘いもの、美)や金星カラー(ピンク、花色)も取り入れましょう♪ (以上です) |