ご縁の秘密
(2024年7月号)
ご縁の秘密
今回、人間関係、人とのご縁の秘密を綴ります。
人生100年時代。
誰しもが未曽有の超高齢化社会に突入です。
個人的に、公私ともに人生の素晴らしい先輩方を拝見していて、月日を重ねるほどに残る宝は、人間性や人徳なんだな、と、ハッと気づかせて頂くことが多くなりました。
年を重ねる程に輝いていたり、人が慕って周りに集まってくるというのは、その人の人間性、徳分の賜物なのだろうなと改めて感じたのです。
月日を重ねるごとに、人となりや人生で積んできた徳、これまでの思考や精神性が前面に押し出されてくる。
目に見えない内側が外側に出てくる。これって、すごいことだなあと思います。
一般的に、年月によって固定されてくる分、「在り方」のようなものがハイライト、強調されていく。
そして、なぜそれ(在り方、人徳のようなもの)が大事なのかは、それが人間関係の縁に直結するからです。
人は、自分の「出す波」によって、同じ次元の波と共鳴、共振、同調していきます。
その「出す波」が高い階層にあるとき、同じく高い階層の波と共鳴し、結果的に良縁になる。
そして、「出す波」というのは、おそらく、その人自身の徳分(とくぶん)が関係してくると思いました。
徳分というのは、徳や人間性の事です。
私は以前、整体の森山和夫先生に、
「徳分とは、人も自分も大切にすること」と伺いました。
それを伺ったとき、自分を犠牲にして人に尽くすのは(一見いいことをしているように見えても)徳分アップには繋がらないのだろうなと思いました。
もちろん、自分の我を過度に優先して人を犠牲にすることが徳分アップに繋がらないであろうことは言わずもがなですが・・・。
自分をたいせつに満たして初めて、人を大事にできる。
さて、ここでいう「自分をたいせつに満たす」という事、最近の言葉で言えば「マインドフルネス」とでもいうのでしょうか。
その「マインドフルネス」は、日常いつでもできる事だと教えて頂いた良書があります。
書道家の武田双雲さん著、『丁寧道』(祥伝社)です。
詳しくは本書をご高覧頂くとよいかと思うのですが、かいつまんで書きますと、
行動を丁寧に味わう→負のノイズが止まったり、静かな感動や感謝に繋がりやすくなる→自身から発せられるエネルギーがいい波動になってくる(結果、良い現実に繋がる、不必要な問題自体起きなくなる)
というものです。
・・・個人的には、これは本当に真実だなあと思いました。
ちなみに、“自身から発せられるエネルギーがいい波動になってくる”は、前述の徳分アップにもやがて繋がるのではないかと思います。
さて今回、ご縁の秘密がテーマですが、主に「自分から出す波」に重きを置いて書かせて頂いております。
なぜなら、どんなご縁と繋がるかは、最終的には「自分から出す波」から始まるからです。
又、すでに関わっている同じ相手でも、自分の出す波によって、関係のレベルが変わっていくのです。自分の出す波が高ければより調和的な関係になる。
逆に、どちらかの波の階層が著しく違っている場合には、縁は離れる。
おそらく、ご自身の出す波を高めていくと(徳分が上がっていくと)良くない縁は切れて、良縁が集まってくるのでしょうね。
なお、中々会えなくても、長年調和的に繋がっている縁というのは、時空を超えた良縁なのだと思います♪
・・・あちこち話題が飛びましたが、結びに、再度、森山和夫先生の格言をご紹介させて頂きます。
私が15年以上前に、森山先生に徳分アップの方法を伺ったとき、森山先生が「自分の仕事で、どれだけ人に貢献できるかを考える」と仰っていたのを今も思い出します。
ほか、日々の食べ物も大事だと伺いました。
森山和夫先生、本当にありがとうございました。
なお、現在は森山和夫先生の甥御さんである、森山慎治先生が、森山治療院を後継されています。
https://moriyama-chiryouin.com/